院長の舟木です
先日、ヘルパーさんを対象に
歯周病の予防に関する講演をしてきました。
講演の1月前からプレゼン資料の作成に
着手しました。
これまでも何度か同じ様なテーマで
講演をしたことがありましたが、
どうしても
ワンパターンな話になってしまう
傾向がありました。
話は変わりますが、
当院に来院される小学生や園児の患者さんでも
歯肉炎がある人は結構います。
3年前から中学校の学校歯科医になり、
毎年5月頃歯科検診をしていますが、
歯肉炎を持つ生徒は実に5割以上はいます。
これはこの地域だけにみられる現象ではなく、
全国的な傾向だそうです。
虫歯は昨今減ってきたと言われますが、
逆に歯周病は増えている様な気がします。
そのため今回は内容を少し変えて、
歯周病の原因は「マイクロビオームシフト」
であるということにフォーカスしてプレゼンを
作りました。
マイクロビオームとは
ヒトと常在細菌の共生関係の
概念をあらわします。
歯周病菌はヒトの常在菌であるため、
たとえどんなことをしても
ヒトの体から駆逐することはできません。
つまり、人は歯周病菌とバランスよく
共生していかなくてはならないということです。
そのことをなるべくわかりやすく
作ったつもりでしたが、
講演の1週間前にスタッフに聞いて
もらったところ、
内容が難しいと言われました。
そのため動画を2本入れたり、
歯周病と新型コロナの関係など入れたりして、
聴く方が少しでも
飽きない様な工夫をしました。
当日の会場はデスクが置いてある普通の職場で、
そこに聴衆の方が所々に散在して聴くという、
普通の講演とは勝手が違い、
目のやり場に少し苦労しました。
参加者の方が私の話に
どれだけ理解していただけたか
自身はありませんが、
講演後のアンケートで
「また歯科健診に行こうと思います」
という感想をいただいて、
とても嬉しく思いました。