今年から碓井中学校の学校歯科医になり、
毎年一回行なわれる歯科検診に院長とアシスタントの有田で訪問してきました。
事前に渡されていた検査の資料は、院内でする検査と異なっていたので、
失敗しないかドキドキしながら中学校に向かいました。
碓井中の生徒は100人未満で三年生からのスタートです。
最初に歯列・咬合、顎関節、歯石、歯肉の状態を四つチェックします。
その後、口を開いてもらい歯の状態を検査して
要観察と要治療をチェックしていきます。
最初は不慣れで先生とも息が合わなかったのですが、
数をこなしていくうちに「はい、はい」と合図しながら検査をしていきました。
チェックする中では歯石と歯肉の状態が悪い生徒さんが多く、
特に歯肉の状態が悪いとされた生徒さんが四割くらいいました。
そこで、思春期の歯肉炎について調べてみることにしたのですが、
やはり、思春期になると歯肉の炎症が悪化するそうです。
より赤くなりブヨブヨして出血しやすくなることがあります。
この傾向は女子に多くみられるそうで、
仕組みとしては、思春期の女子は血液中に女性ホルモンの一種である、
エストラジオールやプロゲステロン(黄体ホルモン)などが増え、
歯と歯肉の間の溝からでる液に女性ホルモンが含有されるようになり、
ここに住んでいる歯周病菌が女性ホルモンを栄養源として、
細菌が増殖することで炎症が悪化します。
思春期のすべての子ども達に炎症がおこるわけではありませんが、
思春期より前から歯肉炎があった場合は悪化する可能性が高いです。
早期の治療が歯周病の予防にもなるので、
悪化してから治療のために歯医者に行くのではなく、
口腔内清掃指導や生活習慣を改善するための指導を受ける、
歯石をとってもらうなどといった予防のために来院してほしいと感じました。
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桂川歯科医院
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