福岡・桂川の歯医者「桂川歯科医院」の「お知らせ」のページです。

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お知らせ

院長の舟木です。

先日、1歳半検診が始まる15分間の時間を頂いて、

親御さんに話をしてきました。

今回のテーマは「何故、赤ん坊は歯磨きを嫌がるのか?」にしました。

時々、「子供が仕上げ磨きを嫌がって、なかなかさせてくれない」ということを耳にします。

本などで調べますと、テクニック的なことはよく書いてありますが、

 歯磨きを嫌がる本質的なことを書いてあるのはなかなかありません。

そこでプレゼン資料を作るために色々調べてみました。

分かったことは、「お口はとても敏感な器官」であるということです。

胎生8週には、お口の周りの刺激に対してからだの反応が現れ、

24週頃になると、お口の刺激に対して吸う反射が起こります。

これは吸啜反射と呼ばれます。

生まれたばかりの赤ん坊が、

まだ見えないうちから口のまわりに乳首が触れると

それを吸うことができるのもこの反射のおかげです。

このように乳首が触れたらそれをしっかり感知できるよう、

唇やお口は敏感に出来ているのです。

それに比べ歯ブラシはどうでしょうか?

今まで体験したことのない感触で、

赤ん坊が嫌がるのも無理ないことかもしれません。

しかし、赤ん坊自体も母乳から離乳食に移行するにあたって、

実は自分自身でトレーニングを始めます。

指しゃぶりを始めオモチャや色々なものを口にする行為です。

ちなみに私の娘は、「土を食べていた」と妻から聞いたことがあります(笑)

このように色々なものを口にすることによって、

吸啜反射を弱めていくそうです。

こうして離乳期になる頃には、

吸啜反射も無くなりスプーンから食べものを取り込むことが出来るのです。

このようなステージを仕上げ磨きに置き換えてみると、

1.赤ん坊の口のまわりを親御さんの指でさわる

2.ガーゼでお口の中をぬぐう

3.歯ブラシの感触に慣らしていく

という段階を踏んでやります。

その後検診の時に、「仕上げ磨きはさせてくれますか」と聞いた時に、大抵の親御さんが「はい、大丈夫です」と返事が返ってきて、ちょっと唖然としました(笑)

 


 

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