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お知らせ

H30,3,09 19:00より飯塚歯科医師会館で行われた。
【がん患者さんのための周術期口腔機能管理研修会】に
院長、浜田、古田の3人で参加しました。

平成24年6月にがん対策推進基本計画の見直しが行われ、
がん治療における副作用の予防や軽減など、
さらなる患者の生活の資質向上を目指し、
口腔ケアの推進にチーム医療として歯科も加わっています。

今まではがん患者の手術をする前(周術期)に、
口腔管理をしていました。
・動揺歯があれば抜歯
・虫歯があれば虫歯の治療
・歯周病があれば歯周病の治療
というような治療内容です。

でも現在はがん患者だけでなく、口腔管理の対象患者が拡大しました。
どうしてだと思いますか?

最近、腸内細菌の集まりである、腸内フローラの改善がテレビなどでも注目されるようになっていますが、
実は口腔内には約700億、腸内フローラに匹敵するほとんどの常在菌がいます。
これを口内フローラと呼びます。
そして、病気(がん以外も)になったり、
ブラッシングがおろそかになると正常な口内フローラ(細菌叢)の状態が崩壊します。

善玉菌が減って悪玉菌が増えるのです。そしたらどうなるか・・・
お口の中の環境が悪いと血管を通して全身にまわります。
重症になると歯原性菌血症と呼ばれる病気となるのですが、
これが心筋梗塞や脳卒中など、
様々な病気の原因となる事が認められ始めています。
もちろん悪い菌が増えているので、
飲み込む力が衰えて肺に悪い菌が入って起こる、
誤嚥性肺炎の危険も増加します。

口腔管理をする対象が、がん患者以外にも拡大した理由は、
上記のように、悪玉菌が多い状態で病気の治療をするより、
口腔内をしっかり管理した後に病気の治療をしたほうが、
合併症の予防そしてそれが早期の社会復帰につながるからです。

継続的な口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防にも有効です。
健康なときから定期的に検診を受けることで、
先ほど述べた口腔内の環境を正常にしておくことが一番大切なことだと思います。

また、こんな話もしてくれました。
熊本の大規模な地震があったことはまだ記憶に新しく残っていますよね。
車の中や避難所生活になるとエコノミー症候群とかが心配されますが、
そんな中、東北の震災を体験した岩手県の歯科医師会は、
歯ブラシを大量に避難所へ届けたそうです。
東北の震災時に口腔内の環境が劣悪になり、
誤嚥性肺炎を起こした方が増え、亡くなる方も多くいたということがあったからです。
日々のブラッシングの大切さをとても感じます…

最後に、ひとりの患者さんに対して色々な専門職の連携で取り組んでいることを改めて痛感し、
今回のように医師、歯科医師、看護師、歯科衛生士など、
歯科だけでなく、医療全体に関わる方々みなさんと、
定期的に一緒に同じお話を聞くことが大切だと感じた時間でした。
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~家族みんなの歯医者~
桂川歯科医院
〒820-0606 福岡県嘉穂郡桂川町土居877
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