院長の舟木です。
当院では昨年から最先端のむし歯診断システム、
ICDAS(International Caries Detection and Assessment System = 国際的う蝕探知評価システム)を導入し、
むし歯の予防管理を行っております。
ご存知の方もおられるかもしれませんが、
う蝕(カリエス)イコールう窩(穴の空いた状態)ではありません。
う蝕とは、脱灰(歯からミネラルが溶ける)と再石灰化(溶けたミネラルが歯に戻る)が繰り返しの中で脱灰が勝っている状態、う窩とはう蝕によって生じた結果です。
従来のむし歯の治療は、う窩になった歯を歯医者がドリルで削って人工の材料で詰めます。
これは今でも主流の治療のひとつです。
しかし、フッ素の普及などで予防が進んだ現在においては
う窩になる前のう蝕のステージで、診査、診断してアプローチする時代になってきました。
具体的にはう蝕病変部位に再石灰化処置を施して経過観察をしていきます。
そのために客観的に正確に評価するう蝕診断コードが必要になりICDASが誕生しました。
当院でも1年おきに口腔内写真や半年から1年おきにレントゲンを撮って
ICDASの診断をしていきます。
再石灰化が脱灰を勝ってくると元の歯に戻るか、むし歯の進行が止まります。
そのためには歯科医、衛生士の診断力等がとても重要になってきます。
毎日レントゲン、口腔内写真と睨めっこして頑張っています。