こんにちは。歯科衛生士の古田です。
先日、福岡県歯科医師会館で研修会がありました。
テーマは、
『知っていますか?口腔機能低下症』
というもので、
歯科医師、言語聴覚士、歯科衛生士の3人による、
口腔機能低下症の評価、機能訓練、実習がありました。
突然ですが、
男性と女性の平均寿命は何歳だと思いますか?
答えは男性約79歳、女性は約86歳だそうです!!
では、亡くなる直前まで健康なお年寄りばかりだと思いますか?
そうではないですよね!
高齢になるにつれて不健康である期間が統計で男性が9年間、
女性では12年間あるそうです。
この不健康な期間を減らし健康寿命を延ばしたい・・・
というお話でした。
まず、健康寿命を延ばすにはどうしたらいいか。
フレイルという言葉を聞いたことがあると思います。
体重減少や筋力低下、気力の低下(虚弱の状態)のことで、
早めに気づきこの時点で介入すれば、
要介護状態になる高齢者が減少します。
口に関してはオーラルフレイルといいます。
むせやすい、口が乾くなど色々ありますが、
ここでも早期発見が必要です。
私たちがやることは口腔機能低下を予防していくことであり、
そのためには診断をしなければいけません。
主に、
・口腔内の清掃状態口腔乾燥
・咬合力低下
・咀嚼機能低下
などを調べ、診断します。
口腔機能低下を予防するためには、
機能訓練というものがあります。
機能訓練は言語聴覚士の先生から指導してもらいました。
一緒に動画を見ながらできたので、
わかりやすかったです!
午後からは診断のための実習をしました。
「規格性のあるガーゼを2分間咬んで、唾液の量を調べる」
という簡単なことをしましたが、
口の中が結構モサモサして苦痛でした(笑)
でも最新の器械を初めて体験するものもあり、
貴重な経験になりました。
これからの私たちの役目は
「歯周病やむしばのことだけでなく、
歯科医院でオーラルフレイルの患者を早めに見つけ、
口腔機能低下の予防をし、
健康寿命を延ばすことに取り組まないといけない」
と感じた一日でした。