こんにちは。院長の舟木です。
先日、地元の町内会の健康サロンで講演をしてきました。
参加者は65歳以上の高齢者で、
毎月健康体操などされている健康な方です。
前回は、歯が健康に及ぼす影響についての内容でしたので、
今回は各論にはいって歯医者で行われる検査、
またその意義について話をしました。
そこで、冒頭から歯の検査の話をすると聞く方は取っ付きにくいと思い、
治療をする上でいかに検査が大事かという事を、
高齢者の方に身近な糖尿病を例にして話を始めてみました。
糖尿病はその予備群も含めると2000万人以上いると言われ、
私の医院でも糖尿病を持つ患者さんは結構います。
糖尿病の合併症として、腎症、網膜症、神経障害などがあります。
昔の糖尿病の治療と言うとイメージされるものは対症療法です。
例えば神経障害だとすでに重症化していて、
血液が供給されず足を切断するしかないといった感じです。
しかし、現在では血液検査で血糖値、HbA1cを測定し、
糖尿病予備軍である事を早期発見した後、
薬などで血糖をコントロールするのが糖尿病の治療になっています。
糖尿病のように現代の医療において、
検査というものは治療をする上でとても重要で、
それは歯科医療でも同様ですと言うことをお伝えしたつもりでした。
ここからはオチなのですが…
講演の最後に質問を受けた際、
桂川歯科では糖尿病の検査もしているのかと聞かれ、
ちょっとガクッときました(笑)
糖尿病の話を私が熱く語ったのもその一因かもしれません。
人様に話を伝え理解して頂くのは、
本当に難しいとつくづく感じた1日でした。