こんにちは、院長の舟木です。
5月26、27日に以前もご紹介した、「お茶の水」の勉強会に参加しました。
2日目の講師は東京医科歯科大学の教授でまだ40代と若いバリバリの先生で、
テーマは「高齢者の食を支援する口腔機能管理」でした。
今後ますます超高齢化社会になる日本において、
歯科医はどう向き合っていくかを考えさせられた勉強会でした。
これまでの歯科治療はむし歯、歯周病を治すことを主な目的としてやってきました。
しかしこれからはそれにプラスして、高齢者の誤嚥性肺炎をいかに予防するかを
歯科医も積極的に取り組まなければならない課題だと痛感しました。
皆さんは嚥下障害・誤嚥・誤嚥性肺炎という言葉を聞いた事はありますか?
・嚥下障害は食べ物をうまく呑み込めない状態の事、
・誤嚥は誤って唾液・食べ物・胃液が咽喉や気管に入ってしまう事
・誤嚥性肺炎は上記の異物と一緒に最近が気管から肺に入り、炎症を起こしてしまう事
年齢と共に体力の衰えは避けられないことですが、
それに並行して上記のようにお口の機能も低下します。
今まで何も気にもせず食べられたものが、
食事中にむせる摂食嚥下障害は高齢者にはよく見られる現象です。
また、喉に詰まらせて窒息死することもあります。
誤嚥は健常者でも日常的に起こると言われております。
それが肺炎になるかどうかは、
生体と肺炎を起こす菌のバランスが崩れた時に起きるそうです。
そのためにも、「元気な時から口腔機能を最大限に貯金する」
という講師の話はとても説得力がありました。
若い方々はしっかりと歯科医院へ通院し口腔機能を貯金していただきたいと思います。
最後に、高齢のご家族がいらっしゃる方へ…
食事の時間が以前より遅くなっている、
体重が減っているなどの場合は、摂食嚥下障害の可能性が高く、
また、なかなかご本人は気づかない&迷惑だからと言えないものです、
このブログを見て気になった方は、まずは桂川歯科へご相談してみてください。
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